禅の里 永平寺








禅の里永平寺だより

吉祥閣と柏樹関



1. 時代に即する場としての吉祥閣

 昭和46年に竣工した吉祥閣は
「禅門の根本道場たる七堂伽藍をはじめ、必要な堂格を総合して打って一丸となし、しかもそれを在家信者中心の修行研修道場となす」
という吉祥閣創建の理念を根底として参籠、参拝される方々に心の観光の場として、また、正信を養う研修道場として長きにわたり布教教化の研修道場としてその役目を充分に果たしてきております。

(1)参籠

 吉祥閣の参籠日程等は、竣工以来の在り方を概ね現在にいたるまで踏襲してきました。しかし、少子高齢化の時代を迎えて参籠日程を見直すことの必要性から、平成29年の秋より実験的に見直しを行い、現在は下記のような日程を基本にしてつとめおります。

【1日目】
14:00~ 上山(到着)
17:30 薬石
18:20 坐禅
映像による研修
19:40 入浴
21:00 開沈

【2日目】
4:00 起床・洗面
4:30 法話
5:30 朝課
諸堂案内
小食
~9:00 下山

※夏期の場合。冬期は二日目の日程が30分または1時間遅くなります。


これは、あくまでも「峯の色 渓の響きも皆ながら、吾が釈迦牟尼の声と姿と」と尊ばれた祖山の境内域に身を置き、御開山様の御教えに触れるということを念頭に置いております。



(2)参禅

 近年、参加者が増加傾向にある参禅研修については、吉祥閣創建の理念を堅持し、大事な教化の場として従来の研修日程に加え一泊二日の参禅、三泊四日の参禅、学校研修、企業研修、国際参禅と分類し、実施をしております。


2. 教化の道を拓く柏樹関

 平成31年秋より栢樹庵を中心に置く門前に新しい宿泊施設「柏樹関」が出来あがります。
この施設は、本山と一般社会の中間地帯にあって文化としての宗教が発信され、一般参拝者や観光客が、禅の道場たる本山境内域への導入路となりうる布教・教化の場と為すことを目的にしております。

 施設名称柏樹関の「関」には、「とざす、扉にかんぬきを通してしめる」の意味と同時に、「物と物との繋ぎのしくみ。かかわる、物を繋ぐように関係する、両側を貫いて中継ぎをする」等々の意味があります。
門前は、道元禅師様が開かれた修行の浄域に世俗の紅塵が至らぬよう閉ざすと共に、正伝の仏法が流れ出る泉である浄域と世間とを貫いて中継ぎをする「関」である必要があります。「柏樹関」設置の必要性は、正にこの「関」にあるのです。

 混迷の時代に灯された道元禅師様の御教えは、今また混迷の中にある世人の心の拠り所となるものであり、世人を迷いの連鎖から救済する道であります。
多くの方々が心の安寧を求めて来られる禅の道場として将来にわたって在り続けるために、吉祥閣とは性格が異なる柏樹関の新設により門前全体を「関」となし、祖山と世間を繋ぐ布教・教化の場「禅の里」とすべく、一歩一歩この誓願に向けて努力を重ねてきております。
皆様のご理解をお願い申し上げます。


柏樹関基礎工事風景(5月1日)


参道の様子(5月19日)



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