■基本方針
1、懐奘禅師の顕彰
2、報恩参拝 ~禅の道 古仏の光明を訪ねて~
3、伽藍減築整備事業 ~永平寺の将来を見据えて~
1、懐奘禅師(えじょうぜんじ)の顕彰
- 懐奘禅師御伝記
道元禅師(どうげんぜんじ)から懐奘禅師、そして瑩山禅師(けいざんぜんじ)への法灯継承に到る歴史を再点検いたします。これらは『曹洞宗報』(曹洞宗宗務庁刊)にて令和7年10月号より連載、報告して参ります。
- 懐奘禅師頂相(ちんぞう)
懐奘禅師の御姿があまり認知されていない現状を鑑み、今大遠忌において最も古いとされる愛知県松源院蔵の懐奘禅師頂相(市文化財)を修復・整備し、加えて福井県宝慶寺蔵の頂相を広報用ポスターに使用し、広く顕彰して参ります。
- 学術大会「懐奘禅師とその時代(仮)」の開催
「懐奘禅師とその時代(仮)」と題し、学術的な面だけでなく、信仰上の面など様々な角度から発表していただく予定です。
- 禅文化事業
・能楽師による真前奉能
・記念献茶式・茶会、及び献華式の開催
・大遠忌に関連した特別展の開催
- 出版事業
・『正法眼蔵随聞記』水野弥穂子編〈筑摩書房刊〉を大遠忌特装版として再刊
・大遠忌記念法話集の刊行
・月刊誌『文藝春秋』にて永平寺と禅文化について連載
2、北陸祖跡の巡礼参拝推奨「報恩参拝~禅の道 古仏の光明を訪ねて~」
今大遠忌は、北陸祖跡巡礼参拝の旅により信心と学びを深めて頂くことを皆様にお勧めしております。現在、皆さまが足を運んでいただけるよう様々企画中です。
[北陸祖跡巡礼参拝と懐奘禅師様]
二祖懐奘禅師様のお人柄を最も感じることが出来るのは、懐奘禅師末期の弟子である瑩山禅師様ご撰述の『洞谷記(とうこくき)』と『伝光録(でんこうろく)』であります。
瑩山禅師様は、8歳で永平寺に入門し、17歳で懐奘禅師に就いて剃髪得度(ていはつとくど)されました。少年期から思春期に至る鋭敏で多感な時期を懐奘禅師様のお側で過ごされ、禅師様のお人柄や仏道修行に対する姿勢を目の当たりにされた瑩山禅師様が、禅師様のご人格や思想から大きな影響を受けられたことは想像に難くありません。
『洞谷記』は現富山県羽咋市(はくいし)の永光寺(ようこうじ)で撰述され、『伝光録』は現石川県金沢市の大乗寺でのお示しの内容を侍者たちが記録・編集したものです。特に『洞谷記』においては、懐奘禅師様を「祖翁」と尊称され敬慕の情を著しております。
そのため、この北陸祖跡巡礼参拝は、単に祖跡寺院を巡るばかりではなく、懐奘禅師様を広くお伝えするに相応しく、更に祖師から祖師へと仏法(み教え)が継承されて来たことを感じることが出来るものであると深く信じているのであります。
是非、曹洞宗の淵源を肌で感じる機会として、更には北陸地方の復興を願って、巡礼参拝にお出掛けいただきたく、推奨申し上げます。
3、伽藍減築整備事業 ~永平寺の将来を見据えて~
伽藍整備事業とは、
・国の重要文化財に指定された建造物群(19棟)の耐震改修
・築50年以上に及ぶ鉄筋コンクリート建造物を今後どうするのか
のこれからこれら上記課題に対し、将来をしっかり見据えて計画を立て、実施するものです。